
OURO事業部 部長
辻野 雄弥
プロフィール
OURO創業期より事業に参画。国内外の営業基盤をゼロから構築し、現在20カ国以上に広がる販売ネットワークの構築および拡張を実現。
年間取引高1600億円規模における取引判断を主導し、真贋判定、相場判断、販売先選定を含む意思決定を統括。商材面においても定番モデルから希少モデルまでの幅広い取引経験を有し、営業および事業成長を現場起点で牽引している。
https://brandouro.com/column/reviewer_yuuya_tsujino/
あなたが時計を売ったとき、何が一番「良かった」と感じましたか。
手元に入った金額でしょうか。
それとも、あっけないほどスムーズだった手続きの記憶でしょうか。
OUROがブランド腕時計の売却経験がある男性200名に実施した調査では、その「良かった点」がはっきりと数字に表れました。
1位は「現金化が早かった」51.5%。
価格の高さではなく、スピードこそが満足の中心にありました。
数字の背景には、時計を手放す人々のリアルな期待と、その先にある行動があります。

腕時計買取サービスを利用して良かったと感じた点は、「現金化が早かった」51.5%が最多でした。
次いで「査定の手間が少なかった」49.0%、「相場が分からなくても相談できた」34.0%、「フリマアプリより手軽だった」21.5%、「思ったより高く売れた」21.0%と続きます。
注目したいのは、「思ったより高く売れた」がこの5項目の中で最も低い21.0%にとどまっている点です。
価格への満足がまったく重要でないわけではありませんが、それ以上に「早さ」「手軽さ」「相談のしやすさ」といった、取引プロセスそのものへの評価が上位を占めているという構図が、今回のデータから見えてきます。
上位2項目が「現金化の早さ」と「手間の少なさ」で占められているという事実は、示唆に富んでいます。
時計を売る決断をした人にとって、価格の水準はもちろん重要ですが、それ以上に「早く・楽に終わらせたい」という気持ちが強く働いているということです。
OUROの買取現場でも、「とにかく早く現金化したい」「手続きに時間をかけたくない」とおっしゃるお客様は少なくありません。
売却という判断そのものにはさまざまな理由があっても、いざ動くとなれば、スピードと手軽さへの期待は共通しているようです。
背景には、高額商材である腕時計の売却が、日常的な買い物とは異なる「特別な意思決定」として捉えられていることもあるかもしれません。
決断するまでに時間をかけた分、実際に動き出したあとは、余計な手間や待ち時間なく完結させたい—そうした心理が、この結果に表れているのではないでしょうか。
3位の「相場が分からなくても相談できた」34.0%も見逃せない数字です。
これは、価格知識が十分でない人にとっても、買取サービスが「相談できる場所」として機能していることを示しています。
査定の現場でも、「自分の時計がいくらになるのか、まったく見当がつかなかった」というお客様に多くお会いします。
そうした方に対して、モデルの需給動向や状態、付属品の有無といった価格変動の要因を丁寧に説明することで、はじめて納得した売却につながります。
価格を提示するだけでなく、なぜその価格なのかを伝える姿勢が、こうした「安心して相談できた」という評価の土台になっているのではないでしょうか。
相場に詳しくないことは、決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、分からないままでも安心して任せられる場所があるかどうかが、高額商材の売却においては重要な判断材料になります。
今回の34%という数字は、そうした「分からなさ」を受け止める体制が、利用者にとって確かな価値として認識されていることの表れといえるでしょう。

次に腕時計を売るとしたら利用したいサービスを尋ねたところ、「前回と同じ買取店」71.0%が突出して最多となりました。
次いで「別の買取店」51.0%、「フリマ」23.5%、「オークション」16.0%と続きます。
7割を超える人が「前回と同じ買取店」を次回も選びたいと答えたという事実は、一度の取引体験が、その後の意思決定に強く影響していることを物語っています。
良かった点として挙げられた「現金化の早さ」「手間の少なさ」「相談のしやすさ」—これらの体験価値が積み重なった結果として、継続利用の意向につながっているのだと考えられます。
OUROが大切にしているのも、まさにこの「一度の取引で終わらせない」という視点です。
煽らず、急がせず、納得のいく取引を届けることができれば、その体験は次に時計を売る場面でも思い出される理由になります。
信頼は一度の取引で完結するものではなく、次への選択を通じて証明されていくものだといえるでしょう。
数字だけを見れば、価格交渉の巧拙や買取単価の高さが継続利用を左右するようにも思えます。
しかし今回の結果は、それ以上に「あの時、安心して任せられた」という記憶そのものが、次の選択を決めている可能性を示しています。
一方で、「別の買取店」を選んだ人も51.0%と半数を超えています。
継続利用の意向が高い一方で、次回はより条件の良い店舗を比較したいという意識も、確かに存在しているということです。
この結果は、買取サービスにとって「一度選ばれて終わり」ではないことを示しています。
価格の水準はもちろん、査定の説明の分かりやすさや、相談のしやすさといった体験の質を、取引のたびに積み重ねていくことが求められています。
比較検討が前提となる市場だからこそ、選ばれ続けるための誠実さが、結果として次の取引にもつながっていくのだと考えています。
自由回答では、腕時計買取サービスをどんな人に勧めたいかという問いに対して、スピード感や手軽さを重視する人という声が目立ちました。
「すぐ売りたい人」「現金化を急ぐ人」「手間の無い売却をしたい人」といった回答が並び、早く・楽に取引を終えたい層への支持がうかがえます。
また、「使わないものがある人」「眠っている時計をお持ちの方」といった、保有資産の整理を目的とする層への言及も見られました。
加えて「新しい時計に買い替えたいと思う人」という回答からは、売却が次の一本を手に入れるための一歩として捉えられている様子も読み取れます。
OUROの買取現場でも、「次の時計を決めてから来た」というお客様や、「使っていない時計をまとめて整理したい」というお客様に日々お会いします。
売却の理由や状況はさまざまでも、その先にある「安心して任せられるか」という問いへの答えが、選ばれる理由になっているのだと感じています。
今回のデータが示したのは、腕時計買取サービスにおいて、価格の高さだけが満足を決めるわけではないという事実です。
現金化の早さ、手間の少なさ、相談できる安心感—こうした体験の質が満足度を形づくり、そしてその満足が「また同じ店で」という継続利用の意向につながっています。
OUROが大切にしているのは、売るべきかどうかを含めてともに判断する姿勢です。
価格の理由を丁寧に伝え、急がせず、後悔のない取引を届けることができれば、それは一度きりの取引にとどまらず、次に時計と向き合う場面でも思い出される存在になれるはずです。
あなたが次に時計を手放す日、その決め手となるのは金額でしょうか、それとも体験でしょうか。
| 調査名 | 腕時計買取サービスを利用して良かった点について |
| 調査期間 | 2026年4月14日〜2026年4月15日 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査対象 | 20〜60代のブランド腕時計の売却経験「ある」男性 |
| 有効回答数 | 200名 |
| 実施主体 | 株式会社JUNIOR |
- 良かった点1位は現金化の早さ51.5%、価格より速さと手軽さを重視
- 次いで査定の手間の少なさ49.0%、相談できる安心感34.0%も上位
- 次回利用意向は前回と同じ買取店71.0%、継続利用の意向が高い
- 一方で別の買取店51.0%も選ばれ、比較検討の余地も残る
- 自由回答では早く売りたい人や資産整理をしたい人への支持が目立つ

