
OURO事業部 部長
辻野 雄弥
プロフィール
OURO創業期より事業に参画。国内外の営業基盤をゼロから構築し、現在20カ国以上に広がる販売ネットワークの構築および拡張を実現。
年間取引高1600億円規模における取引判断を主導し、真贋判定、相場判断、販売先選定を含む意思決定を統括。商材面においても定番モデルから希少モデルまでの幅広い取引経験を有し、営業および事業成長を現場起点で牽引している。
https://brandouro.com/column/reviewer_yuuya_tsujino/
高級ブランドの腕時計は、安くても10万円、高いものだと1000万円を超えるモデルも珍しくありません。
「どうしてこれほどの値段がつくんだろう?」と不思議に思う人も多いはずです。
高級時計が売れ続けているのには、単なるブランド料だけではない納得の理由が隠されています。
今回は、高級ブランドが高い理由や、近年さらに値上がりを続けている背景について詳しく解説します。
高級腕時計が高いのには、決して名前だけではない、製造上のこだわりや価値の裏付けがあります。
何十年も価値を保ち、親から子へと受け継いで使い続けられる裏側には、一体どのような秘密があるのでしょうか。
単に時間を知る道具としてだけでなく、資産としての価値も認められている理由を紐解いていきましょう。
ここでは、高級腕時計が高価である3つの主な理由について詳しく紹介していきます。
高級腕時計の多くが高いのは、驚くほど複雑な仕組みを持つ機械式腕時計だからです。
一般的な腕時計は電池で動くクォーツ式ですが、高級腕時計はゼンマイがほどける力だけで動いています。
機械式の内部には、髪の毛よりも細いバネや、目に見えないほど小さな歯車が数百個も詰め込まれています。
これらを狂いなく組み立てるには、最新の機械でも真似できない、熟練の職人による手作業が必要です。
大量生産ができず、ひとつの腕時計を完成させるまでに膨大な時間と人件費がかかるので、どうしても価格が高くなってしまうのです。
高級腕時計が高いのは、あらゆる部分が高品質に作られているからです。
安い製品とは違い、18金ゴールドやプラチナ、選び抜かれたダイヤモンドなどの希少な素材が惜しみなく使われています。
また、外側だけでなく、内部の部品にも錆に強くて頑丈な、最高級のステンレス素材などが採用されているのです。
ガラス部分ひとつとっても、ダイヤモンドの次に硬いとされるサファイアガラスが使われるのが一般的です。
こうした高品質な素材を贅沢に使っているからこそ、一生どころか、世代を超えても正確に時を刻み続けることができます。
高級腕時計が高いのは、圧倒的なネームバリューがあるからともいえます。
ネームバリューとは、長い歴史の中で積み重ねてきた「このブランドなら間違いない」という信頼の証です。
どんなに高価であっても、品質や技術力に対する揺るぎない評価があるからこそ、世界中で安定した需要が生まれます。
また、一流ブランドとしての価値を維持するために、アフターサービスや品質管理にも莫大なコストがかけられているのです。
ブランドの名前に込められた安心感と、所有することのステータスが、価格の高さに直結しているといえるでしょう。
高価な買い物だからこそ、手に入れた後にどのような恩恵があるのかは気になるところですよね。
高級腕時計は単に着飾るための道具ではなく、持つ人の人生を豊かにしてくれる側面があります。
ここでは、高級腕時計を持つことで得られる具体的なメリットを紹介していきます。
高級腕時計には、メンテナンスを繰り返すことで長く愛用できるという大きなメリットがあります。
一般的な使い捨ての腕時計とは違い、すべての部品が分解して修理できるように設計されています。
たとえ数十年経過して動かなくなったとしても、熟練の職人に依頼すれば、新品のような精度と輝きを取り戻すことが可能です。
一生モノとして自分の人生に寄り添うだけでなく、子供や孫へと世代を超えて受け継いでいけるのは、高級腕時計ならではの魅力といえるでしょう。
高級腕時計を持つ最大のメリットは、何といっても自分自身の満足度が高いことでしょう。
文字盤の細かな仕上げや、針の動きひとつをとっても、ブランドがこだわり抜いた芸術品のような美しさがあります。
ふとした瞬間に自分の腕を見るだけで、これまでの努力が報われたような誇らしい気持ちになれるものです。
憧れのブランドを手に入れたという達成感は、日々の仕事や生活に対するモチベーションを大きく引き上げてくれるでしょう。
「数年前ならもっと安かったのに」と感じる人も多い通り、現在、高級腕時計の価格は世界的に上昇しています。
一昔前では考えられなかったような強気の価格改定が、多くのブランドで行われているのが現状です。
ここでは、なぜこれほどまでに腕時計が値上がりを続けているのか、その主な理由を4つ紹介していきます。
腕時計が値上がりしている最大の要因は、世界的に需要が増加しているからです。
特に近年は、新興国の富裕層が増えたことで、高級腕時計を求める人が世界中で爆発的に増えています。
それに対して、熟練の職人が手作業で作る高級腕時計の供給量には限界があり、常に品薄の状態が続いています。
「お金を出しても買えない」という希少価値が生まれたことで、中古市場を含めた全体の価格が押し上げられているのです。
海外ブランドが中心の高級腕時計にとって、「為替が変動しているから」という点も価格に大きく影響します。
現在、日本は歴史的な円安傾向にあり、海外から商品を仕入れる際にかかるコストが大幅に上がっています。
たとえば、以前は1ドル100円で計算していたものが、1ドル150円近くまで円安が進めば、それだけで価格は1.5倍に跳ね上がる計算です。
ブランド側が日本国内での販売価格を維持できなくなり、為替の影響を反映させる形で何度も値上げが行われています。
製造現場における人件費が高騰しているから、という理由も無視できないポイントです。
高級腕時計の聖地であるスイスや欧州諸国では、インフレの影響で生活コストが急激に上昇しています。
これに伴い、腕時計作りを支える熟練職人たちの給与水準も引き上げられており、それが製品価格に転嫁されているのです。
高度な技術を持つ人材の確保には多額の費用がかかるので、今後も人件費による値上がりは続くと予想されます。
腕時計本体に使われる原材料費が高騰していることも、価格を押し上げる要因となっています。
金やプラチナといった貴金属だけでなく、ステンレスや文字盤に使う希少な素材の取引価格が世界的に上がっているのです。
さらに、製造に必要なエネルギー価格や物流コストの上昇も、メーカーにとっては大きな負担となっています。
あらゆるコストが底上げされた結果、私たちが手にする腕時計の価格も、年々上昇せざるを得ない状況になっているのです。
高級腕時計は、決して安い買い物ではありません。
しかし、一度手に入れれば一生モノとして、あなたの人生を長く支えてくれる特別な存在になります。
高品質な素材と職人の技術が詰まった一本は、手にしてみることで初めて分かる格別な重みや輝きがあるものです。
また、近年の価格高騰により、高級腕時計は資産としての側面もますます強まっています。
「いつか高級腕時計が欲しい」と迷っている人は、ぜひこの記事を参考に、自分だけの一本を選ぶ一歩を踏み出してみてくださいね。
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