
OURO事業部 部長
辻野 雄弥
プロフィール
OURO創業期より事業に参画。国内外の営業基盤をゼロから構築し、現在20カ国以上に広がる販売ネットワークの構築および拡張を実現。
年間取引高1600億円規模における取引判断を主導し、真贋判定、相場判断、販売先選定を含む意思決定を統括。商材面においても定番モデルから希少モデルまでの幅広い取引経験を有し、営業および事業成長を現場起点で牽引している。
https://brandouro.com/column/reviewer_yuuya_tsujino/
腕時計をつけているときに、金属アレルギーが起こって手首が赤くなったり、痒くなったりしたことがある方は少なくありません。
しかし、金属アレルギーの対策をしたいと思っても、何から始めたらいいのか分かりませんよね。
当記事では、腕時計で金属アレルギーが起こる理由と対策について紹介します。
金属アレルギーの人でも身につけやすいおすすめモデルも紹介するので、興味のある方はぜひご覧ください。
腕時計による金属アレルギーは、皮膚に接している腕時計の金属部分が汗などの水分によって溶け出すことで起きます。
とくに腕時計はベルトや裏蓋が肌に密着しやすいので、汗をかいてしまう環境下での着用は注意が必要です。
また、一度でも金属アレルギーが起きると、それ以降も金属に対して敏感に反応し続けるため、愛用していた時計が突然つけられなくなるというケースも珍しくありません。
ここからは、金属アレルギーのリスクが高い素材について紹介します。
着用している腕時計に使用されている金属がないか、チェックしてみましょう。
ニッケルは腕時計に限らず、金属アレルギーの発症報告が多い金属素材です。
また、数ある金属の中でも加工しやすく、光沢を出しやすい性質があるため、様々なブランドの腕時計に使用されています。
ただ、それと同時に汗に溶け出しやすい性質も持っているため、ニッケルを使用している腕時計を所有している方は注意しましょう。
クロムも金属アレルギーのリスクがある金属ですが、クロム単体で腕時計に使用されることはほとんどありません。
主にステンレススチールなどの合金に含まれており、腕時計のベルトはもちろん、レザーベルトの「なめし工程」でも使用されています。
パラジウムはプラチナと同じ白金族に属する金属で、ホワイトゴールドの腕時計に使用されています。
高級感のある輝きを出せるのが魅力ですが、クロムと同様に金属アレルギーのリスクが高い金属です。
とくに過去に別の金属アレルギーの経験がある方は、パラジウムでもアレルギー反応が出るケースがあるため、ホワイトゴールドの腕時計を着用するときは注意しましょう。
銅はローズゴールドやピンクゴールドの赤みを出すために必要なので、必然的にレディースモデルに使用されることが多い金属です。
ニッケルやパラジウムと比較すると、金属アレルギーの発症リスクが低いと言われていますが、人によっては強いアレルギー反応を示すことがあります。
体質的に銅が合わないと感じたときは、別の金属が使用されている腕時計の着用を検討してみてください。
ここからは、金属アレルギーのリスクが低い素材について紹介します。
金属アレルギーの発生リスクを抑えたい方は、ぜひ確認してみてください。
プラチナは、希少性の高さから「貴金属の王様」と呼ばれている金属です。
他の物質と反応して変化することが少ないので、日常生活の汗で金属の成分が溶け出す心配がありません。
ただし、多くの腕時計では「プラチナ950」や「プラチナ900」など、プラチナにパラジウムを混ぜたものが使用されています。
プラチナが使用されているからといって、絶対に金属アレルギーを起こさないというわけではありません。
高純度のゴールドは、アレルギー反応が非常に出にくい金属です。
純金は柔らかすぎて腕時計の素材には向きませんが、75%の金を含むK18は耐久性に優れているため、様々なブランドの腕時計に使用されています。
ただし、10金などのゴールドの割合が低いと、別の金属でアレルギーが起きる可能性がある点には注意してください。
チタンは、腕時計における金属アレルギー対策として使用することが多い金属です。
酸素と触れると表面に膜を作るため、他の金属のように汗で溶け出すことがほとんどありません。
また、チタンには錆びにくいという特性があり、腕に着用する腕時計と相性が良いことも魅力です。
セラミックは人工的に作られた非金属の硬質素材なので、金属アレルギーが発生する心配がありません。
金属以上の硬度があって傷がつきにくく、経年劣化による変色もほとんどないのが大きなメリットです。
セラミックの性質上、肌に触れたときの感触が金属よりもなめらかなので、夏場でもサラリとしたつけ心地を維持してくれます。
レザーは、セラミックと同様に金属ではないので、アレルギーのリスクが低い素材です。
ベルトを交換できる腕時計なら、ベルト部分をレザーにすれば肌に触れる金属の面積を減らせるでしょう。
ただし、レザーは汗を吸収しやすく蒸れやすい素材でもあるので、夏場はかぶれの原因になる場合があります。
ここからは、腕時計による金属アレルギーの対策について紹介します。
リスクが高い金属を避ける以外にもできる対策はたくさんあるので、気になるものから試してみてください。
腕時計をつけることによる金属アレルギーの対策を行うときは、最初に自分のアレルギー金属を調べましょう。
皮膚科で実施されている「パッチテスト」を受ければ、自分がどの金属に対してアレルギー反応を起こしているのかを把握できます。
アレルギー反応を起こした金属を避けて、別の金属の腕時計を装着すれば、アレルギーを起こすリスクを避けられます。
前述したとおり、金属アレルギーは汗によって金属が溶け出すことで発生します。
夏場や運動をするときなど、発汗量が増えやすい状況では腕時計を外しておきましょう。
また、汗で溶け出しやすい金属の場合、腕時計の腐食を早めてしまう可能性もあるため注意が必要です。
シンプルな対処法ですが、袖の上から腕時計を着用するのもおすすめです。
シャツやニットなどの袖の上から腕時計を着用すれば、金属部分との接触を避けられます。
また、直接肌に触れないことで皮脂や汗による汚れも防げるので、腕時計が長持ちしやすい点も魅力ですね。
腕時計のベルトには金属が使用されていることが多く、肌に接する面積が広い部分です。
そのため、金属製のベルトをレザーやナイロン、シリコンなどの素材に変更するだけで発症リスクを軽減できるでしょう。
モデルにもよりますが、様々な交換用ベルトが販売されているので、腕時計のデザインと素材を考慮して選んでみてください。
「裏蓋のデザインは隠したくない」という方は、裏蓋に透明な保護シールを貼るのがおすすめです。
保護シールが溶け出した金属イオンが肌に浸透するのを防いでくれるため、貼るだけで十分な効果が期待できるでしょう。
保護シールは、100円ショップやオンラインショップから購入できます。
多種多様なメーカーが保護シールを販売しているため、デザインや価格を確認してから購入してみてください。
金属アレルギー対策をしたいときは、専用のコーティング剤「メタルコート」の塗布もおすすめです。
裏蓋やベルトに塗布すると透明な皮膜が金属を覆い、金属が溶け出すのを防いでくれます。
ただし、経年劣化で少しずつ皮膜が剥がれてくるため、定期的に塗り直しをしなければいけません。
ここからは、金属アレルギーの人におすすめのモデルをメンズに特化して紹介します。
「デイデイト40 プラチナ」は、プラチナ950を使用したロレックスの腕時計です。
前述したとおり、プラチナは金属成分が溶け出しにくいため、ニッケルやパラジウムなどの金属でアレルギー反応が出た人でも身につけやすいでしょう。
また、ロレックスはハイブランドの腕時計ということもあり、買取相場が非常に安定しているのも特徴です。
セイコーの「プロスペックス」シリーズは、チタンを採用したモデルを展開しています。
海中での使用を想定したダイバーズウォッチなので、軽量でありながら耐久性と防水性に優れている点が特徴です。
また、セイコー独自の表面加工技術「ダイヤシールド」が施されたモデルは、より耐久性に優れているため、長く愛用できる腕時計と言えるでしょう。
アテッサは、ステンレス以上の硬さを誇る「スーパーチタニウム」を使用したモデルです。
表面には「デュラテクト」という独自の表面処理を行っており、金属が溶け出しにくい設計になっています。
また、アテッサはソーラー電池を搭載した腕時計がほとんどなので、定期的な電池交換の必要もありません。
ここからは、金属アレルギーの人におすすめのモデルをレディースに特化して紹介します。
エクシードは、アテッサと同様に「スーパーチタニウム」を使用した腕時計です。
ケースとバンドの両方に使用されており、耐ニッケルアレルギーのモデルなので、アレルギー体質の人でも身につけやすいでしょう。
ウィークエンダーは、ナイロン素材のベルトを採用したタイメックスのロングセラーモデルです。
金属製のベルトよりもカラーバリエーションが豊富なので、様々なファッションに合わせやすいでしょう。
また、ベルトのつけ替えも簡単に行えるため、気分に合わせてカスタマイズできる楽しさもあります。
「シーン チタンシリーズ」は文字どおり、軽量でアレルギーを起こしにくいチタンを使用したモデルです。
ソーラー充電機能や電波受信機能を搭載したモデルが多いため、腕時計を長期的に使用するOLの方におすすめですね。
腕時計を身につけると金属部分と肌が接してしまうため、対策が難しいと思われがちですが、実際は様々な方法で対策可能です。
すでに金属アレルギーの症状が出ている方は、皮膚科で受けられるパッチテストから受けてみましょう。
アレルギー反応が出た金属はなるべく避けて、チタンやゴールドなどの肌に優しい金属が使用された腕時計がおすすめです。
多くのブランドでは、金属アレルギーに配慮した商品を展開しているため、自分に合ったものを探してみてください。
- 金属アレルギーは、汗などの水分によって金属が溶け出すことで起きる
- 金属によってアレルギーが発生しやすいもの、発生しにくいものに分かれる
- 金属アレルギーの人は、パッチテストでどの金属からアレルギー反応が出ているか確認することが大切
- 数多くのブランドが、金属アレルギーのリスクが低いモデルを展開してる

