
OURO事業部 部長
辻野 雄弥
プロフィール
OURO創業期より事業に参画。国内外の営業基盤をゼロから構築し、現在20カ国以上に広がる販売ネットワークの構築および拡張を実現。
年間取引高1600億円規模における取引判断を主導し、真贋判定、相場判断、販売先選定を含む意思決定を統括。商材面においても定番モデルから希少モデルまでの幅広い取引経験を有し、営業および事業成長を現場起点で牽引している。
https://brandouro.com/column/reviewer_yuuya_tsujino/
一口に「腕時計」といっても、様々な種類があることは皆様もご存知のことでしょう。
デザインはもちろん、仕組みからケース、機能まで、その個性は様々です。
この記事では、腕時計の種類をデザイン・仕組み・ケース・機能の4つに分けて徹底解説します。
腕時計の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
腕時計のデザインの種類は、実に様々です。
種類によって雰囲気・特徴は大きく異なり、着用シーンも変わります。
まずは腕時計の代表的なデザインを抑えて、腕時計選びに役立てましょう。
「ビジネスウォッチ」とは、その名の通りビジネスシーンで着用できる腕時計のことです。
スーツ等の正装に合うシンプルで上品なデザインが多く、冠婚葬祭などのフォーマルなシーンでも着用できます。
具体的には、スリムなシルエットが特徴的で、ストラップは金属製・革製など様々ですが、文字盤や針はクラシックなデザインが一般的。
また、耐久性に優れているモデルを指す場合もあります。
「ドレスウォッチ」とは、結婚式やパーティーなどフォーマルなシーンでの着用に適した腕時計を指します。
時計そのものの洗練された美しさが際立つデザインが多いです。
ドレスウォッチは、ストラップは細身で、文字盤はビジネスウォッチよりもさらにシンプルで繊細なデザインが多め。
機能は最小限に絞られていることが多いものの、その分華奢なシルエットが魅力的です。
「ダイバーズウォッチ」とは、潜水活動に使える機能を搭載した腕時計のことです。
高い防水性に加え、一般的には200メートル以上の水深に耐える設計がなされています。
視認性を重視して作られていることから、大きな針やインデックスで構成されていることが多く、水中で確認しやすいよう発光塗料が使われているものがほとんど。
ストラップ部分はウェットスーツを着用したままでもサイズ調節ができる、扱いやすい工夫が施されています。
「パイロットウォッチ」とは、航空パイロットに必要な機能を搭載した腕時計のこと。
具体的には、飛行機を操縦しながらでも確認できる大きな文字盤を備えていることが多く、シルエットはややボリュームがある点、モデルによっては高い耐磁性能を備えている点も特徴的です。
シンプルかつ洗練されたデザインは日常遣いしやすく、人気のデザインだと言えるでしょう。
「ミリタリーウォッチ」とは、軍隊に向けてデザインされた腕時計のこと。
暗いところでもしっかりと時刻を把握できるように、大きな文字盤とメリハリのあるカラーリングが採用されています。
全体の雰囲気としてはシンプルですが、ベルト部分にはカモフラージュ柄やアースカラーが使用されていることも多く、独特な雰囲気を持ち合わせている点が魅力的。
また、耐久性・堅牢性にも優れており、ストップウォッチや方位磁針等の機能が備わっているモデルもあります。
「カジュアルウォッチ」とは、デイリーユースに適したデザインの時計のこと。
いわばスーツに合わせるよりも、普段着に合わせて着用することが多い腕時計です。
シンプルなものから遊び心を感じるものまでデザインの幅は広く、ベルトも合皮やナイロンなどカジュアルな素材が採用されている点が特徴的。
また、最近はファッション性に優れているものだけでなく、耐久性や防水性などの機能性を重視したモデルも増えてきています。
「スポーツウォッチ」とは、スポーツをはじめとするアクティブなシーンでの着用に適したデザインの腕時計のこと。
頑丈に作られているものが多く、比較的がっしりとしたシルエットが特徴的です。
ベルトは軽量性を重視したナイロン素材やプラスチック素材、防水性を重視したシリコン素材、ラバー素材など様々。
GPS機能やタイマー機能、心拍数測定機能など、トレーニングに必要な機能が多数搭載されているモデルも多くあります。
腕時計を選ぶ際は、仕組みの違いを知っておくのも大切なポイントです。
大きく「機械式」と「クォーツ式」の2種類に分けられ、それぞれの特徴はもちろん、ユーザーの好みも違います。
この項目では、腕時計にある4種の仕組みをチェックしましょう。
「機械式」とは、歯車など細かい部品が組み合わさって作動している時計のことです。
ゼンマイを巻き、ゼンマイが解ける力で動きます。
電気・電波等を使用せず物理的な力のみで動くため、数秒〜数十秒の誤差が生じることもありますが、丁寧なメンテナンスを繰り返せば長く使える点が魅力的です。
そんな機械式時計のうち「自動巻き」は腕の動きによってゼンマイが自動的に巻かれる機構のもののこと。
これに加え、手動でも巻けるようになっているものも多いです。
機械式時計のうち、「手巻き」は自分でゼンマイを巻き上げて使用する腕時計を指します。
基本的には文字盤の脇についている「リューズ」を回すことでゼンマイが巻き上げられ、手巻きをしないと腕時計は動きません。
毎日同じタイミングでリューズを回すことが推奨されるため、自動巻き式に比べると便利さには欠けますが、手巻き式は部品が少なくなる分スリムなフォルムになる点が魅力的です。
「クォーツ式」とは、電池がエネルギー源となる時計のことです。
電流を流すと一定数で振動する水晶(クォーツ)の特性を活かした作りで、機械式よりも製造が簡単でありながら、非常に高い精度を誇ります。
一般的に電池は2年ほどで寿命を迎えますが、電池を交換すれば引き続き使用可能です。
定期的な電池交換が必要な点は手間になりますが、比較的安価な価格帯、扱いやすさ、誤差の少なさは大きな魅力と言えるでしょう。
「スプリングドライブ」とは、機械式と同じようにゼンマイを動力源とし、クォーツ式のように水晶振動子で時間のズレを最小限に抑えた仕組みのこと。
いわば機械式とクォーツ式のいいとこ取りをした、ハイブリッドな機構です。
スプリングドライブには自動巻き式と手巻き式がありますが、どちらも部品数が多く複雑な構造であるため、シルエットに厚みがあり、価格帯は高い傾向があります。
腕時計の「ケース」とは、文字盤を覆う外側の容器のことです。
主に外部からの衝撃、水や汚れから部品を守る役割があるうえ、ケースの形によって腕時計の印象はガラリと変わります。
代表的なケースをご紹介しますので、好みを探してみてください。
「ラウンドタイプ」は、正円型のケースのことです。
最もポピュラーとも言える存在で、カジュアルブランドから高級ブランドまで、あらゆる時計ブランドがラウンドタイプの腕時計を製造しています。
オーソドックスなフォルムは着用シーンを選ばないため、一本持っておくと様々なシチュエーションで活躍するでしょう。
「トノー」とは、フランス語で「樽」のこと。
その名の通り、樽のような中央部分がやや膨らんだ長方形型のケースです。
アールデコ期に生み出されたデザインで、上品かつクラシカルな雰囲気が魅力的。
ベルトの素材によって印象は異なりますが、フォーマルなシーンにも映える品の良さが感じられます。
「スクエアタイプ」とは、正方形のケースのこと。
ビジネスシーンにマッチする端正な雰囲気が印象的で、フォーマルなシチュエーションにもおすすめの形状です。
「角形」、またはフランス語で「正方形」を指す「カレ」と呼ばれることもあります。
「オーバルタイプ」とは、楕円形のケースのこと。
丸みを帯びた形状が優しい印象を与えることから、レディースウォッチで取り入れられることが多いです。
基本的には縦に長い楕円形が多いものの、横長の楕円を採用したデザインもあり、こちらもオーバルタイプに分類されます。
「シリンダータイプ」とは、円柱のような形状をした厚みがあるケースです。
ラウンドタイプの一種で、正面から見た形状は一般的なラウンドタイプと変わりはありません。
しかし横から見るとラウンドよりも高さがあり、懐中時計を彷彿とさせるレトロかつモダンな雰囲気を感じます。
アンティークウォッチにも多く採用されているケースです。
「フレアードタイプ」とは、くびれのある長方形のケースです。
ベルトとの接続部分に向けて緩やかに広がった両裾が印象的で、砂時計を想起させるフォルムから「アワーグラスケース」と呼ばれることもあります。
両サイドの湾曲具合によって印象が異なることから、メンズウォッチにもレディースウォッチにも取り入れられています。
「アーモンドタイプ」とは、その名の通りアーモンドのような形状のケースです。
文字盤は正円型のものや、アーモンド型に添うようにバランスよくインデックスが配置されているものなど、様々なタイプがあります。
最新モデルはもちろん、アンティークの腕時計にも多く採用されているデザインです。
「レクタンギュラータイプ」とは、縦に長い長方形のケースのこと。
一般的に時計のムーブメントは円形に構成されていますが、レクタンギュラータイプはムーブメントも長方形に構成されているものがあります。
スタイリッシュかつドレッシーな印象が強く、腕時計をファッションの一部として取り入れたい人にもおすすめです。
「オクタゴンタイプ」は八角形のケースのことで、正円形の文字盤や、ケースに沿った八角形の文字盤を取り入れているものがあります。
アールデコの全盛期に生まれたデザインで、アンティークウォッチにも多く見られます。
ボリュームのあるフォルムには独特な存在感があり、最近ではGショックなどカジュアルな腕時計に取り入れられることも増えてきました。
「クッションタイプ」とは、丸みを帯びた四角形のケースのこと。
具体的には四辺それぞれが外側に向かって膨らんだような形で、優しい雰囲気が印象的です。
メンズウォッチ・レディースウォッチの両方に取り入れられており、どちらも個性的で存在感があることから、ファッションのアクセントとしても使いやすいです。
腕時計は時間を知らせるだけでなく、日付や曜日を知らせるなど様々な機能を兼ね備えているモデルもあります。
以下の代表的な機能を参考に、自分のライフスタイルに合う腕時計を考えましょう。
「ビッグデイト」とは、日付を表示する機能の一種。
「ビッグ」という言葉の通り、大きな文字で日付を表示する点が特徴的です。
一般的な日付表示では1〜31のディスクを取り入れているのに対し、ビッグデイトは十の位に0〜3、一の位に0〜9のディスクを取り入れており、それぞれが独立して数字を表示することで、より識別しやすくなるという工夫がなされています。
「月齢表示(ムーンフェイズ)」は、月の満ち欠けを表示する機能です。
文字盤に月の形が見える小窓が設けられており、その日に見える月の形が現れるようになっています。
月の満ち欠けを把握することで、潮の満ち引きの予想に役立つ点はもちろん、見た目の美しさもその魅力の一つです。
「ジャンピングアワー」は、短針ではなく小窓から見える数字が時刻を示す機能のこと。
そのため文字盤に短針はなく、たとえば「6:30」であれば小窓に「6」が表示され、長針は文字盤の「6」を指します。
時刻が変わる瞬間、まるで数字がジャンプするように切り替わることから「ジャンピングアワー」と名付けられました。
「パワーリザーブ」とは、腕時計の残りのエネルギーを表示する機能のこと。
主に機械式時計に搭載されており、文字盤に扇状のメモリと針が設けられているのが一般的です。
巻き上げが必要なタイミングを知らせる、いわばメンテナンスに欠かせない機能であるため、特に手巻き式の機械式時計には欠かせない機能だと言えます。
「レギュレーター」とは、時・分・秒をそれぞれ分けて知らせる機能(機構)のことです。
一般的な時計は一つの文字盤に長針・短針・秒針が設けられていますが、レギュレーターは時・分・秒を表す文字盤が独立しています。
時刻を見間違えにくい点に加え、複雑で独創的なデザインが魅力的です。
「レトログラード」とは、時刻表示機構の一つです。
一般的な腕時計は数字が円形に配列されており、針は右回りに進みますが、レトログラードは数字が扇のような形で表示されており、一定の位置まで進むとバネの力で所定の位置まで戻り、再び動き始めます。
こちらもユニークなデザインが多く、視覚的な魅力に惚れ込む人が多くいます。
一生モノの腕時計をお探しの方も、日常使いしやすい腕時計をお探しの方も、まずは腕時計の種類を押さえるのがおすすめです。
どのようなデザイン・機能があるかを把握することで、自分が理想とする腕時計が明確になります。
好きなブランドや価格帯を軸に探すのも一つの手ですが、種類を押さえた上でブランドや価格帯にこだわれば、とっておきの一本に出会えるでしょう。
ぜひ本記事でご紹介した内容を参考に、後悔しない時計選びをしてください。
- ビジネスからダイバーズまで、用途で映えるデザイン別の特徴がある
- 自動巻き・手巻き・クォーツ等、仕組みの違いがある
- 定番ラウンドから個性派まで、ケース形状で印象が変わる
- ビッグデイトやムーンフェイズなど、時計選びに役立つ機能がある
- 種類を押さえれば理想像が明確になり、後悔しない一本に近づく

